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5つのSOCサービスを比較|選ぶ際のチェックポイントもご紹介

組織のセキュリティを監視・管理・運用する専門組織「SOC(Security Operation Center)」をサービスとして提供する会社は多く、各社で特徴は異なります。

そのため、「どのSOCサービスを利用しようか」と悩み、なかなかSOCの導入に踏み切れないでいる企業もあるのではないでしょうか。

この記事では、SOCサービスを提供する5社の違いをまとめながら、SOCサービスを比較する際のチェックポイントについて解説します。

SOCサービスの比較表

記事内でご紹介している5社の違いをまとめた比較表をご用意しました。各社のSOCサービスの詳細については、次の段落でご紹介しています。

▼SOCサービスの比較表

企業名

費用

主な対応範囲

特徴

NTTデータ ニューソン

要問い合わせ

      脅威の監視・分析

      インシデント対応

      検知ルールの見直し

      チューニング

      サポート窓口業務代行

      レポート作成

      365日体制

 ※24時対応に向けて準備中。

      豊富な知見

      既存のセキュリティ製品を継続して活用できる

      柔軟かつ効果的なセキュリティ運用体制を実現

A社

要問い合わせ

        脅威の監視・分析

        インシデント         対応

        チューニング

        レポート作成

      24時間365日体制

      SOCの構築のみ、または運用のみと柔軟に委託できる

B社

要問い合わせ

        脅威の監視

        インシデント対応

        チューニング

      24時間365日体制

      豊富なオプション

      ログ収集サーバが不要なシンプルな構成

C社

要問い合わせ

      脅威の監視

      インシデント対応

      脅威に関する情報収集

      検知技術の開発

      24時間365日体制

      セキュリティラボ完備

      最新の相関ルールやウォッチリストの迅速な提供

D社

要問い合わせ

      脅威の監視・分析

      レポート作成

      ネットワーク脆弱性診断

      24時間365日体制

      SOCとNOCを融合

      専用WebポータルでSOCの効果をいつでも確認できる

SOCサービスを提供する5社を比較

SOCサービスを提供する会社のなかでも、特に代表的な5社をピックアップし、各社の特徴や強みをご紹介します。

株式会社NTTデータ ニューソン

株式会社NTTデータ ニューソン​は、情報システムに対する脅威の監視や分析、インシデント対応を通して、実効的なセキュリティ対策を支援する『プライベートSOC運用支援サービス』を提供しています。主な特徴は以下のとおりです。

     迅速かつ高度なセキュリティアラート解析

     多数のアラートから真の脅威を見抜くセキュリティ運用

     利用企業の運用負荷を減らすサポート窓口対応代行

     定期報告で状況を見える化するレポート業務

同社が長年培った知見やノウハウの活用、そして最新の脅威動向を踏まえたサービスを通して、セキュリティ対策全体の高度化を図ります。

自社で導入している各種セキュリティ製品は継続して活用できるため、追加でシステムを導入する必要がなく、コストを最小限に抑えたうえでSOCの構築・運用を実現できます。

A社

A社は、長年の経験を持つセキュリティエンジニアが運用をサポートするSOCサービスを提供しています。主な特徴は以下のとおりです。

     有資格者によるセキュリティデバイスの管理およびチューニング

     サイバーセキュリティインサイトを基にしたセキュリティ環境の保全

     リーズナブルなサービス料金と利用企業の希望に即した柔軟なメニュー

SOCの基本となるサービスが揃っており、24時間365日体制で支援を受けられるのが強みです。また、SOCの構築のみ、または運用のみと、柔軟に委託できるのもポイントです。要望や環境を伝えたうえで最適なプランを提案してくれるため、自社に合ったセキュリティ対策を構築できます。

B社

B社は、サイバー攻撃をはじめとするセキュリティの脅威をいち早く検知することに強みを持つSOCサービスを提供しています。主な特徴は以下のとおりです。

     専任のセキュリティアナリストによる24時間365日監視の実施

     インシデントの検知・遮断、および利用企業の環境・運用に応じた通知

     充実した基本サービスと豊富なオプションによる、総合的なセキュリティ監視の実施

セキュリティログの監視やサイバー攻撃の早期検知、被害の局限化のための遮断対応など、SOCの基本となるサービスで利用企業の情報資産を保護します。利用企業ごとに専用のセキュリティ分析基盤を設けて、より的確なインシデント通知を実現するのもB社の強みです。

C社

C社は、セキュリティの監視と検知、即時対応を総合的にサポートするSOCサービスを提供しています。主な特徴は以下のとおりです。

     セキュリティアナリストが在籍する高度なセキュリティラボを完備

     豊富な外部ソースから収集される脅威情報

     24時間365日監視による、不審な通信・情報流出の早期検知

高い技術力でセキュリティの監視と検知、即時対応を一気通貫でサポートするのが強みです。セキュリティ機器のログを一元管理しリアルタイムで相関分析を行うことで、不正侵入の兆候を早期に検知し、セキュリティアナリストの分析を加えた対応策を講じます。

D社

D社は、安全性と可用性に特化したSOCサービスを提供しています。主な特徴は以下のとおりです。

     SOCとNOC(Network Operation Center)を融合したサービス

     24時間365日体制でITセキュリティを総合的に支援

     専用Webポータルでアラートの発生状況や対応状況をいつでも確認できる

セキュリティエンジニアが24時間365日常駐し、監視業務やネットワークの脆弱性診断、ログ分析レポートの作成、セキュリティポリシーの改善提案などを行います。機器障害・故障時の折衝業務も代行してくれるため、障害が発生する前の状態に迅速に復旧することが可能です。

SOCサービスを比較する際の5つのチェックポイント

利用するSOCサービスを選ぶ際は、以下でご紹介する5つのチェックポイントを基に各社を比較してみてください。

1.監視できる製品の範囲

SOCの対象となる製品には、一般的にEDRやSIEM、UTM、IDSなどがありますが、SOCサービスによって得意としている製品は異なります。

そのため、「自社で導入している製品に対応しているか(得意としているか)」をよく確認して、利用するSOCサービスを選ぶことをおすすめします。

2.監視業務の対応範囲

SOCサービスによって監視業務の対応範囲は異なり、ログやネットワークの監視からインシデントの検知まで対応するサービスもあれば、検知した脅威への対策まで実行するサービスもあります。

そのため、自社に必要な対応範囲はどこまでなのかをよく考えて、求めている監視業務を提供しているSOCサービスを選ぶことが重要です。

3.これまでの実績

SOCサービスの実績や評判は、サービスの信頼性を判断する指標のひとつです。そのため、SOCサービスを比較する際は、各社の実績件数や同業種企業の利用実績、業界での評価などを確認することも忘れてはいけません。

例えば、自社と同業種の企業の利用実績が多い場合は、業界に関する知識に長けている可能性が高いため、質の高い寄り添ったサービスを受けられる傾向があります。

4.価格

監視できる製品の範囲や監視業務の対応範囲に対して、適切な価格かどうかも重要なチェックポイントです。予算との兼ね合いを慎重に検討し、長期的な視点でコスト評価を行うことをおすすめします。「監視業務の対応範囲はどこまでか」「迅速に対応してくれるか」など、具体的な要件を整理することで、自社に適したコストパフォーマンスのサービスを選択しやすくなります。

5.セキュリティリスクの変化への柔軟な対応

サイバー攻撃の手口の巧妙化が加速しているうえに、セキュリティに対する新たな脅威も現れています。そのため、SOCサービスを比較する際はこうしたセキュリティリスクの変化に柔軟に対応できるかどうかもチェックしてください。

例えば、新たな脅威への対策として有効な手段のひとつに「新たな攻撃パターンを定義したシグネチャの更新」があります。攻撃パターンを定義したシグネチャは、常に最新の状態にするのが理想であり、そのサポートを行うSOCサービスなら脅威を見抜くセキュリティ運用が可能です。

SOCサービスを選ぶ際は、新しい脅威やセキュリティニーズの変化に応じて、適宜カスタマイズできるサービスかどうかを確認してください。

まとめ

この記事では、SOCサービスを提供する5社の違いをまとめながら、SOCサービスを比較する際のチェックポイントについて以下の内容を解説しました。

     自社で導入している製品を監視対象としているか

     求めている監視業務を提供しているかどうか

     実績件数や同業種企業の利用実績、業界での評価はどうか

     監視製品や監視業務の範囲に対して、適切な価格か

     新しい脅威やセキュリティニーズに柔軟に対応できるか

SOCサービスと一言でいっても、各社で特徴や強みは異なります。どのSOCサービスを導入するかで、組織のセキュリティ対策を満足に強化できるかどうかが変わるため、今回ご紹介したチェックポイントを踏まえて、SOCサービスを比較してみてください。

もし、脅威の監視から分析、インシデント対応まで一気貫通のSOCサービスの導入をご希望なら、ぜひ株式会社NTTデータ ニューソンのプライベートSOC運用支援サービス』をご利用ください。

『プライベートSOC運用支援サービス』は、既存のセキュリティ製品を最大限に活用しながら実効的なセキュリティ対策を支援するサービスです。経験豊富なエンジニアがセキュリティ対策全体の高度化を強力にサポートすると同時に、柔軟かつ効果的なセキュリティ運用体制を実現します。また、日々変化するサイバー攻撃に対応するため、攻撃パターンを定義したシグネチャを常に最新の状態を維持しています。この機会にぜひ利用をご検討ください。

株式会社NTTデータ ニューソン』では、企業内に高度な専門知識がない場合でも確かなセキュリティを担保できるよう、貴社内に構築したプライベートSOC運用を支援するサービスを提供しています。誤検知の判断や優先度付けなど、プロの視点と判断が必要となる領域を、当社のプライベートSOC運用支援サービスが的確に補完します。高度かつ柔軟なセキュリティ対策とコストの最適化を実現が叶うため、この機会にぜひ利用をご検討ください。

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