COLUMNニューソンコラム

2024.06.27

第1回:効率的な経営管理を実現するBoardの活用方法 ~Boardの機能の特長と機能を組み合わせた事例を紹介~

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Board社が提供する “Board” は予算管理業務を得意とした BI(Business Intelligence)/CPM(Corporate Performance Management)ソリューションです。大企業から中小企業まで、世界中の多くの企業が導入しています。
予算管理業務を得意とするBoardですが、その他にも様々な要件に応じた柔軟なシステム開発が実現可能です。
当社ではこれまで積み上げてきたビッグデータ利活用の知見と、Boardでの開発経験を活かし、お客様の課題解決に貢献しています。
本連載では、2回にわたりBoardの特長と、導入のポイントをお伝えします。
今回は、Boardの特長と、特長を組み合わせた導入事例についてご紹介します。

経営管理情報可視化の重要性

経営管理業務は、財務管理から生産管理、販売管理まで多岐にわたり、複数の部署や部門が関わっています。
各部署や部門は業務を個別に最適化していますが、作業の属人化や従来の非効率な業務に追われ、重要な意思決定が遅れていることが多いです。

このような課題を解決するために、経営管理情報の整理が非常に重要です。整理された情報は、誰がどのように進めているかを可視化し、組織内のコラボレーションを促進します。
また、属人化の解消や非効率な業務からの脱却が期待できます。これにより、重要な意思決定を迅速に行うことができます。

冒頭でも述べましたが、Boardは予算管理業務を得意としているだけでなく、経営管理業務全般において情報を可視化できるプラットフォームです。
グローバル企業でも導入されており、経営管理業務において効果的なツールとして活用されています。

Boardの特長

ここからは、Boardの特長について、詳しくお話していきます。
Boardは独自の多次元データベース(DB)を保持しており、この多次元DBは他のBIとは異なりレポート上から直接数値を更新しダッシュボード上で情報を確認しつつ、データをリアルタイムで更新することが出来ます。

▼▼予算金額のリアルタイム更新イメージ▼▼

Boardは、 BI ツールのOLAPツール機能※1やダッシュボード機能、CPM ツールの予算/計画策定機能や連結会計機能、ワークフロー機能に加えアナリティクスツールの予測分析機能など、通常であれば複数のアライアンス製品を組合わせることで実現されていたシステムを1つのプラットフォーム上で実現することができる数少ない製品です。
また、クラウドサービスの特長であるインフラ構築などの初期費用、運用/保守コストの削減が見込める点も大きな利点です。

以下では、Board の特長の中でも特に優れた部分を紹介します。

◆データ入力機能
データ入力機能は、ユーザーが画面上から直接値を入力し、データソースをリアルタイムに更新できる機能です。
一般的なBI製品では、DBを別に持つ製品の場合が多く、データソースへの書き込みや修正を行う手順が複雑であったり、リードタイムが掛かるなどの制約が発生したりする場合がありますが、Boardではその煩わしさは解消されます。
また、入力機能は単純な入力のみではなく、『部門別に入力可能な品目/科目に制限を加える』 『確定品目、月に対して制限を加える』といった権限制御により業務要件に応じた制限を加えることも可能です。

◆プロシージャ機能(自動計算、データ処理機能)
プロシージャ機能は、データの更新、抽出、複雑な計算の実行など幅広いタスクを実行できる機能です。
日次や月次などの定期的な実績データの更新等をスケジュール起動することや、見直しを行った予算の複雑な再配賦計算などを実装出来ます。
また、ユーザーインタラクションを含む処理も実装可能でありユーザーが画面上に配置されたボタンをクリックすることで特定の処理を実行することもできます。

これらは全てローコードでの開発が可能であり、開発コストの削減や保守性の向上等、様々なメリットをもたらします。


◆データリーダー機能(外部データ連携)
データリーダー機能はBoard DBへ外部データを取り込むための機能です。
データ入力機能は画面上から行いますが、データリーダー機能は通常プロシージャと組み合わせて使用され日々の実績データ取込やユーザーデータの更新時に対応ができます。
テキストファイル(txt、csv)をデータソースとして使用でき、ODBC、OLE DB接続も可能です。また簡易的なETL機能も備えており、Excelと同様の感覚で関数等を使用することができます。
この機能では、文字列操作関数や数式を組み込むことができるのでBoardへデータを取り込む際に
データの成形が可能です。

◆権限制御
Boardでは、ログインの際に ID/パスワード認証とすることも可能ですが SAML認証※2を実装することで SSO にも対応できます。
また、権限や役職に応じたロールに基づきデータへのアクセスを制御することができるため、Board内でユーザーごとや部門ごとの権限制御要件に柔軟に対応することが可能です。
Board内の権限制御要件の例として “A組織に所属するA社員は、A組織のデータだけ参照と更新ができるようにしたい”といったデータ制御や、”A社員はA画面のみ参照可能” といった画面側の制御も可能です。
もちろん、さらに細かく項目単位(予算や実績等)の設定も可能です。ただし、複雑な権限制御要件は開発工数が増加する要因ともなるため、権限制御要件の明確化、保守性を考慮した適切な設定が必要です。


また、Boardではグラフィカルな画面を実装することも可能です。
様々なチャートを組み合わせることでBS/PL/CFといったおなじみの財務三表、近年の経営管理で注目を集めているROIC(投下資本利益率)ツリーの可視化といった分析もできます。



※1 OLAPツール機能:データベースから多次元的な集計・分析を行い、リアルタイムで結果を返す仕組みのこと
※2 SAML認証:シングルサインオン(SSO)のためのセキュリティプロトコルのこと

機能を組み合わせた導入事例

前章でご紹介した各機能を組み合わせることで複雑な業務要件にも応えることができます。ここでは、予算策定業務においてワークフローを回したいという業務要件をBoardで実現した一例をご紹介します。

機能を組み合わせた導入事例
~社員から上長への申請~
社員の佐藤さんはA店舗の担当です。Boardでは入力可能エリアは黄色でハイライトされます。担当以外の店舗は入力不可もしくはレコードごと非表示にすることも可能です。佐藤さんが予算を入力し申請をクリックするとA店舗の入力もロックされ上長承認の画面で入力が許可されます。

~上長承認~
佐藤さんが申請をした為、担当するA店舗に対して上長の渡辺さんは入力が可能になります。予算の見直しが必要な場合は、差戻を行うことができます。この場合は再度上長専用画面は入力ロックされ、佐藤さんが予算を修正することが可能です。 再申請後、承認をした段階で入力がロックされ予算確定となります。

▼▼予算策定ワークフローイメージ▼▼


上記ワークフローの事例では、これまで説明したBoardの特長が盛り込まれています。
・優れたデータ入力機能 
・ローコードで自動化可能なプロシージャ機能
・堅牢な権限制御
これらの機能を組み合わせることで様々な業務要件に対応することが可能です。


NTTデータ ニューソンは2018年からBoardの開発に取り組んでいます。大規模・小規模を問わず幅広い業界知識、開発経験とノウハウを有しています。
次回コラムでは具体的にどのような工程を経て導入を進めることになるのかを実際の事例を用いてご紹介させていただきます。

執筆者

寺崎 裕規
デジタルソリューション事業部 DX統括部 インテグレーション担当 課長代理
大手通信系、飲料系等のDWHシステム更改の開発業務から運用、保守の各フェーズを経験。情報系システムの運用/開発、BI等のレポーティングシステムを主な技術領域とし、現在はBoardソリューションを使ったシステム開発に従事。

執筆者

熊谷 峻
デジタルソリューション事業部 DX統括部 インテグレーション担当 課長代理
前職でBIシステムの開発に従事していたことから、NTTデータ ニューソンではBoard開発案件メインにアサインされるようになる。小売、飲食、製薬業界等様々な業界に対してのシステム導入を経験。