Sophistication of Operation 運用高度化

DX, 運用管理, 運用自動化, 運用標準化, 運用汎用化, 運用集約

守りの運用から攻めの運用へ
競争力を高める戦略的なITシステムマネジメントへの取り組み

「システム運用=保守的な作業」という意識が根強く、ITシステム運用にかかる費用は未だ企業のIT予算の約8割を占めていると言われています。企業の中では、既存システムの安定稼働に努めなければならず、更に新規システムの導入も考えていかなければなりません。
しかし新規システムや既存システムの更改は、それによってひとたびトラブルを引き起こせば、企業の信頼や競争の優位性も一気に失うことになってしまい、そうした背景が既存システムに対する保守的な対応からの脱却を鈍らせてしまっています。

当社はそうした意識や習慣からの脱却へのご支援をいたします。企業がシステムに振り回されず、主導権を持ってコントロールしていくために、システムの自動化やナレッジを活用するプロセス導入による属人化排除の取り組みなどIT運用の高度化のご支援を通じ、戦略的なシステムマネジメントによる運用コストの削減ひいてはお客様の強みを活かしたDX推進をサポートしてまいります。

「現状運用の棚卸」と「手順の標準化・汎用化」

運用高度化の初手として運用自動化に着手する際、多くのケースで下記の順序で進められています。

  1. ①現行運用の棚卸
  2. ②手順の標準化・汎用化
  3. ③自動化の対象選定
  4. ④ツールの導入・自動化設定

この対応の中で大きな課題となるのが「①現行運用の棚卸」と「②手順の標準化・汎用化」です。既存システムの運用改善を行う場合の多くが、既存システムの運用者によって改善対応の検討・推進を行うケースが多いと聞きます。しかし、既存システムの運用者からすると、システムの運用業務と並行して改善対応のタスクが増えることになります。極端な事例ですと「自動化が進むことで自分の作業がなくなるのでは」といった懸念や「今すぐ実施しなくても現行業務に支障がでるわけではない」といったことから優先度が低くなり、運用自動化を積極的に進めたい側からすると、なかなか思うように現行運用の棚卸や手順の標準化の進捗が進まないといった相談もありました。また、手作業によるオペレーションが続くことでオペレーションミスの発生など安定運用への課題が残ったままになるなどの問題点もあるといったこともありました。

そこで当社がご提案させていただくのが、頻度の高い業務から自動化に着手するということです。

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前述した方法で進みにくくなってしまう問題点は、忙しい既存の担当者が行う「現行運用の棚卸」部分が大半を占めます。当たり前になってしまっている業務や普段は行わないけれどイレギュラーになってしまっている業務に対して棚卸をすることが優先度を低くしてしまっているのです。そのため、普段から行っている「頻度の高い業務」から着手することで、現場の負担を減らしつつ運用自動化の第一歩を踏み出すことができるのです。

当社では、今まで蓄積してきた運用改善の知見・ノウハウでお客様に合わせた運用自動化のご支援を致します。

現状を考慮し「全自動化」ではなく「人による判断」も残す対応も

また、状況に合わせ、段階的な自動化として、最小限の人による判断を残して自動化するという進め方も推奨しております。
業務運用には、単純にフロー化できるものとできないものがあります。複数要素を総合的に確認し、後続の処理を判断するケースもあります。これらを全て自動化しようとすると、全ての処理パターンを洗い出し、システム化する必要があり工数と時間がかかります。そこで複数要素を総合的にみて判断するのは人が行い、その前後の処理を自動化するという対応を行うことで、少ない工数でスピーディな対応を実現します。

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こうした対応を繰り返し行い、本来の目的となる「運用工数の削減」「安定運用」「サービス品質の維持・向上」を実現し、将来的には複数のシステムを集約して維持保守する運用の実現をサポート致します。

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