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当社社員がGoogle Open Source Peer Bonusを受賞しました

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当社の社員、半田哲夫が「Google Open Source Peer Bonus」を受賞しました。

「Google Open Source Peer Bonus」は、2011年に始まった、Google社の社員がOpen Sourceに関する開発について支援を受けた相手に感謝する表彰制度です。

【受賞理由】

Google 社が開発したファジングテストシステムである syzbot に関して、syzbot により発見された Linux カーネル不具合の修正や、Linux カーネルのメッセージを syzbot が解析しやすくするための工夫を通じて、Linuxカーネルのセキュリティ向上および syzbot の発展に貢献したため。

  • syzbot に関しては、「イマ旬!2.0」(NTTデータ公式サイト内において、NTTデータグループの先進的な取り組みを紹介しているブログ)に記事が掲載されていますので一読ください。
     →「逃げるsyzbot、追うカーネル開発者たち

【受賞者コメント】半田哲夫

私は、TOMOYO Linux という、Linux システムのセキュリティを向上するためのアクセス制御モジュールの作者です。
5月6日にリリースされた Linux 5.1 では、Linux カーネルのメッセージを syzbot が解析しやすくするための工夫だけでなく、TOMOYO Linux と他のアクセス制御モジュール( SELinux / Smack / AppArmor )との共存もできるようになりました。どうぞお試しください。

Red Hat Enterprise Linux 8 beta では、 Linux 4.18 という最近のバージョンが採用されていました。
「セキュリティ・キャンプ全国大会2016」で講演した、『メモリ管理の闇を巡る戦い』の 成果が多く含まれています。サポートセンタで故障解析を行っていた頃に悩まされてきた、原因不明のハングアップや再起動が減ってくれることを期待しています。

なお、syzbot を巡る体験談については、8月に開催される「セキュリティ・キャンプ 全国大会2019」で 講演予定です。たくさんのご応募をお待ちしております。