守りの運用から攻めの運用へ
競争力を高める戦略的ITシステムマネジメントへの進化

従来、ITシステム運用は「保守的な作業」という意識が強く、企業のIT予算の約8割を占めると言われています。既存システムの安定稼働を維持しながら、新規システムの導入や更改を進める必要がありますが、ひとたびトラブルが発生すれば、企業の信頼や競争優位性を一瞬で失うリスクを伴います。この背景が、運用を「守り」から「攻め」へ進化させる取り組みを阻んできました。

当社は、こうした課題を解決するためにxOpsのアプローチを導入しています。xOpsは、DevOps・PerfOps・SecOps・DataOps・CloudOps・AIOps・NoOps といった運用領域を横断し、『観測(Observability)・自動化(Automation)・意思決定支援(AI/Analytics)・ガバナンス(Policy/Compliance)』を一体化することで、IT運用を「守り」から「攻め」へと進化させます。

xOpsとは

運用管理のお悩みをxOpsで解決

IT運用の現場では、クラウドの多様化、SaaSの増加、アーキテクチャの分散化、セキュリティ脅威の高度化、さらにデータ活用の加速によって、複雑性が年々増しています。従来型の「サイロ化された運用(監視は監視、セキュリティはセキュリティ、クラウドはクラウド…など)」では、個別領域の最適化は進んでも全体最適とスピードの両立が難しく、障害対応や変更管理が後手に回り、事業とITのギャップが拡大しがちです。
こうした背景から登場したxOpsは、AIOps、SecOps、CloudOps、PerfOps、DataOps、DevOps、NoOpsといった各専門領域を、共通のデータとプロセス、ガバナンスで結び直す運用アーキテクチャです。目的は明快で、俊敏性・信頼性・効率性・安全性を同時に高め、ビジネス変化に対応し続ける「止まらないIT」を実現することにあります。

その実現に向けては、単発的なツール導入だけでは十分とは言えません。観測(Observability)・自動化(Automation)・意思決定支援(AI/Analytics)・ガバナンス(Policy/Compliance)といった要素を、開発・セキュリティ・運用が協働する体制のもとで連携させ、共通データモデル上で一体的に設計・運用することが、成功の鍵となります。

xOpsはこんなお悩みを解決

運用の悩み

運用については、下記のような数々のお悩みがあります。

  • アラートが多すぎて重要度の判断が難しい
    監視ツールが増えた一方で相関が取れていないため、対応不要な通知や誤検知が目立ち、重大インシデントの発見が遅れる。結果としてMTTRが伸び、事業機会の逸失につながる。
  • セキュリティと運用が分断
    脅威検知はできても、本番環境へ安全かつ迅速に反映する仕組みが不足。パッチ適用や構成変更が遅れ、リスクが温存される。
  • クラウドコストが見えにくい
    部門単位の自由度は高いが、共通ポリシーと指針が弱く、コスト・セキュリティ・可用性のバランスが崩れがち。
  • 手順の属人化
    Runbookが散在し、手順差が品質差を生む。人材異動やベンダー変更で再教育コストが重く、品質の再現性が担保できない。
  • データ活用が進まない
    分析用途のデータ供給が遅延し、品質も揺らぐ。モデルの信頼性が低下し、意思決定に活用できない。
  • 可観測性が断片化
    APM、ログ、メトリクス、トレースが別管理で、根因特定までの時間が長い。対策が場当たり的になる。

当社のxOpsは、これらの課題を横断的な仕組みで解決していきます。

  1. 観測の統合(Observability Hub)
    ログ・メトリクス・トレース・イベントを共通モデルで収集・連関し、重要度の再スコアリングにより誤検知や過剰通知を抑え、優先度の高い事象に集中できる状態を作ります。
  2. 自動化の階層化
    標準Runbookに基づく『自動検知→自動トリアージ→自動是正(可能範囲)』を整備し、一次対応の即応性を高めます。
  3. SecOps連携(SecOps×AIOps)
    脅威検知の結果を構成管理・変更管理に直結し、守りの運用を迅速化。検知で止めず、運用に確実に反映していきます。
  4. データ・アズ・プロダクト
    運用データに品質メタデータを付与し、分析・AI活用を信頼できる速度で回せるようにします。
  5. KPI連動ガバナンス
    SLO/SLAと事業やシステムのKPIを結び、運用投資の成果を数値で可視化し、経営の意思決定を支援します。
xOpsによる解決

これらにより、MTTR短縮、障害再発防止、コスト透明化、セキュリティリスク低減、データ活用の定着といった、中長期の成果を実現します。

当社が取り組むxOps

当社のxOpsは、単なる概念整理やツール導入に留まらず、実運用で機能することを前提に設計された実行可能なフレームワークです。
組織設計から運用標準、データパイプライン、AIモデル、Runbook、SLO/SLA管理までを一体で捉え、段階的な導入を通じて、早期に効果を実感できる「着手点」を明確にします。短期的な改善と中長期の運用成果を両立させることを重視しています。

各運用領域の要点

xOpsを構成する各運用領域は、個別に最適化するのではなく、全体最適を前提として設計・実装することが重要です。
当社では、共通データモデルと横断的なKPIを軸に運用情報を一元管理し、可視化と意思決定を統合します。これにより、安定稼働を支える「止まらないIT」と、継続的な改善・価値創出を実現する「攻めのDX」を両立した運用基盤を構築します。

xOps各運用領域
DevOps

開発(Dev)と運用(Ops)の分断を解消し、同じゴール(顧客価値)を共有する文化・プロセス・自動化を確立します。
CI/CD、テスト自動化、構成管理、監視とフィードバックを一体化し、リリース速度と品質の両立を実現します。セキュリティをパイプラインに組み込むDevSecOps、IaCやGitOpsによる一貫性確保など、他領域との連携でより高度な運用も可能です。

PerfOps

アプリとインフラの性能を可観測化し、性能ボトルネックを数値で可視化します。キャパシティ計画、SLO設計、ピーク対策、ユーザー体験(UX)改善を、事業やシステムのKPIと連携して運用します。

SecOps

"脅威インテリジェンス、検知、対応(SOAR)、脆弱性管理、ゼロトラスト運用を組合せ、『検知→トリアージ→封じ込め→根絶→再発防止』のループを高速化します。
事業継続リスクとコンプライアンスリスクを同時に低減します。"

DataOps

データの生成・変換・配布・利用までのライフサイクルを、CI/CDの思想で品質保証・セキュリティ・供給安定性を担保します。分析・AI基盤への正確で迅速なデータ供給も実現します。

CloudOps

クラウド/オンプレ/エッジを跨ぐ基盤を、IaC(Infrastructure as Code)とPaC(Policy as Code)で統制します。コスト最適化、構成逸脱の検出、セキュアな変更管理、DR設計などを継続的に運用します。

AIOps

監視・ログ・メトリクス・トレースを横断し、機械学習による相関分析や異常検知で誤検知や過剰なアラートを抑制し、本当に対応すべき重大インシデントを優先的に検出します。これにより、対応判断の質とスピードが上がり、復旧までの平均時間(MTTR)を大幅に短縮します。また、インシデントの早期検知・原因特定、予兆保全を実現します。

NoOps

フルマネージドやイベント駆動型の仕組みで、運用の自働化を推進します。すべてを無人化することが目的ではなく、人が価値を生む領域に集中するための徹底的な自動化・標準化を目指します。

xOpsによる進化のポイント➡IT運用を“守り”から“攻め”へ変える xOps戦略、とかどうでしょう?

  • DevOps/DevSecOpsで開発と運用を一体化し、リリース速度と品質を両立
  • SecOpsで脅威検知と変更管理を連動し、セキュリティリスクを最小化
  • DataOpsで運用データを活用し、AIや分析による意思決定を加速
  • CloudOpsでオンプレ・クラウド・SaaS・エッジを統合し、ハイブリッド基盤を最適化
  • AIOpsで誤検知や過剰通知を抑え、重要なインシデントを迅速に特定

複数の運用領域を有機的に組み合わせることで、企業はシステムに振り回される立場から脱し、ITを主体的にコントロールする戦略的運用を実現できます。当社は、運用の標準化・自動化・高度化を一貫して支援し、属人化を排除しながら、運用コストの最適化とDX推進を後押しします。
「守り」から「攻め」へ、IT運用を競争力の源泉に変える。それが当社が提唱するxOps戦略です。

NTTデータニューソンのxOpsの特長

当社のxOpsは、「設計原則」→「運用標準」→「実装支援」→「継続改善」を一気通貫で提供することが可能です。現場の運用で培った知見と、セキュリティ・クラウド・データの専門性を、共通データモデルと標準プロセスに組み込み、実効性の高い運用へと繋げていきます。

ニューソンのxOpsの特長

当社の強み

xOps戦略を単なる概念にとどめず、現場で機能する仕組みとして実装し定着まで支援してきた点が、当社の強みです。運用・セキュリティ・開発・データを横断し、「見える・判断できる・自動で回る」状態を段階的に構築します。

  • 共通データモデル
    運用・セキュリティ・コスト・性能・変更履歴を横断するスキーマ設計により、相関分析と意思決定の一元化を実現します。重要度の高い事象を見落とさず、対応不要な通知を整理して迅速な判断を可能にします。
  • Policy as Code(ポリシー・アズ・コード)
    セキュリティ/コンプライアンス/コスト最適化のルールをコードとして実装します。逸脱検知と自動是正を仕組み化し、監査対応の迅速化に寄与します。
  • Runbookファクトリー
    ベストプラクティスを標準Runbookに落とし込み、自動化可能領域を継続拡張します。人が介在する判断も意思決定支援で高速化を実現します。
  • Observability×AIOps
    相関特定、異常検知、予兆保全を段階的に導入します。早期効果を出しつつ、機械学習モデルの内製/共創も支援します。誤検知や過剰通知が多い環境でも、重要なアラートに集中できる状態を作ります。
  • DevSecOpsの実装力
    CI/CDにセキュリティ検査を組み込み、「作る・守る・運用する」を同じパイプラインで回します。開発と運用、セキュリティが同じゴールで動く文化を定着させます。
  • ローリング改善
    四半期ごとにKPIレビュー、標準改訂、自動化拡張を継続的に回すことで、導入しっぱなしを防ぎ、改善による最適化を実現します。

こうした強みを通じて、当社はIT運用をスピード・信頼性・効率性・安全性の観点から総合的に進化させます。
インシデント対応と変更管理を並走させることで対応スピードを高め、SLO設計と性能監視の連動によりサービス品質の安定化を実現。さらに、自動化による運用負荷とクラウドコストの最適化、セキュリティ施策の確実な運用反映、そして高品質な運用データを活かしたAI・分析の価値創出までを一貫して支援します。

  • スピード:インシデント対応と変更管理を並走可能にします。計画外停止の短縮と安全な変更の頻度向上を両立させます。
  • 信頼性:SLO設計と性能監視の連動で、顧客体験の安定化を実現します。ピーク時の品質劣化を予防します。
  • 効率性:自動化により運用負荷を削減し、クラウドコストを見える化・最適化を実現します。
  • 安全性:セキュリティ施策が運用に確実に反映され、監査対応のスピードを向上させます。
  • データ活用:運用データの品質保証と提供スピードで、AI/分析の価値創出を加速させます。

xOpsを「導入すること」ではなく、成果として積み上げ続けること。それが、当社が提供するxOps戦略の特長です。


運用管理のサービス一覧

運用アセスメントアイコン

運用アセスメントサービス

ITIL4準拠の運用アセスメントで現状を可視化し、改善まで一貫して実行支援を提供します。

運用改善・自動化・高度化アイコン

運用改善・自動化・高度化

複雑化したIT運用を、標準化・自動化・高度化まで一貫して実行支援を強力に提供します。

Hybrid Infrastractureアイコン

Hybrid Infrastracture

オンプレとクラウドをつなぎ、将来の人材構成や運用継続性を見据えた設計と実装を提供します。

運用集約アイコン

運用集約

運用業務の棚卸し、重複作業の排除、共通化・集約化で、運用コストの最適化を実現します。


導入事例

Databricks事例

データスチュワードが導くDatabricksへの処理統合と最適化。効率化と統制を両立する、将来につながるデータ基盤へ。

導入事例のタグ
Databricksビッグデータ先進ソリューション

2万人の開発者と2千万行のソースコード規模を持つLinux カーネルの品質向上。

導入事例のタグ
OSSIT基盤

PostgreSQLを用いたシステムの高可用/安定化コンサルティング

導入事例のタグ
OSSIT基盤

ニュースレター&コラム

該当のニュースレター&コラムはありません。