2024.11.18
Tableau DATA Saberが活躍する現場 DATA Saberが支援するお客様のデータドリブン経営推進
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Tableauは直感的な操作が可能なUIを持つインタラクティブなデータ視覚化ツールです。世界中で多くの企業が利用しており、100万人以上がコミュニティのメンバーとしてツールを盛り上げています。
そのコミュニティの中から発生した認定資格の一つに「DATA Saber(データセイバー)」があります。この資格は、Tableauの技術的なスキルだけでなく、データから何を導き出せるか、データの特性に応じた理想的な可視化表現を学ぶことを目的としています。当社でも、お客様のデータドリブン経営を支援する技術者の育成を目的に、この資格の取得を推進しています。
今回は、Tableauの高度な技術的スキルを身につけているだけでなく、顧客のデータドリブン文化を推進する役割を担うDATA Saberの現場での活躍ぶりを探ってみます。
DATA Saberの取得で学ぶこと
DATA Saberでは取得の過程で以下の事を学びます。
- ・Tableauに関する知識
- ・クロスデータベース結合などの抽出方法に関する手法
- ・分かりづらいチャートの改善方法
- ・パフォーマンス改善に関する知識と考え方
- ・LOD(Level of Detail)に関する知識と考え方について
- ・高度な表計算に関する知識と考え方
- ・ビジュアル化に関する知識と考え方
- ・表現の幅を広げるための手法
- ・データドリブン文化推進のための考え方
- ・Tableauの社内展開推進の方法
上記の通り、Tableauに関する高度な技術はもちろん学びますが、
それに加えてデータの扱い方やビジュアライズの手法、データドリブン文化の推進についてなど多岐にわたる知識を身につけていきます。
その中でも注目すべきは『Tableauの社内展開推進の方法』について学ぶ点です。
Tableauに関するお問い合わせをいただく中で、お客様から「データは整備したけどTableauをもっと活用したい」といったご要望や「Tableauを導入したけど今までのエクセル文化から抜け出せない」といった悩みを伺うことがあります。そういったお客様に対して、どういう手法でTableauの社内展開を推進していくか、どういった流れでデータドリブン文化を醸成していくべきかDATA Saberが支援しています。
DATA Saberの活躍
データドリブン経営を標榜する、ある大手都市銀行様では、データレイク、データウェアハウス、データマートの整備はある程度進んだものの、なかなかその利活用が進まない、といった課題をお持ちでした。その要因の一つは、BIダッシュボード開発ができる行員が少なく、データ活用施策が進んでいないことでした。
そのような状況に対する改善のご要望をいただき、当社のDataSaberが中心となり
- ・データドリブン経営の環境作り、風土作り
- ・行員のTableauスキル習得
が必要と考え以下の取り組みを実施しました。
- ・CoE※1立上げ
- ・行員育成のための育成プログラム策定
- ・行員リスキリングのためのハンズオン研修講師
- ・ダッシュボード開発支援
育成プログラム策定とハンズオン研修については、生徒となる行員一人ひとりが所属する部署や営業店で、実際に必要となっている可視化・分析案件を課題として、
要件ヒアリング → 設計 → 製造 → 検証
と実際のダッシュボード開発で行われる内容を、DATA Saberによるサポートのもと行員が中心となって進めることで、経験を重ねていただくことができました。
このように、実践的な育成プログラムの策定や研修で、お客様のデータドリブン経営を推進しました。
一般的なTableauの研修では、どうしてもTableauの機能面のレクチャーに終始しがちですが、『要件ヒアリングのポイント』や『データの見せ方・活かし方』など、DATA Saberで学んだエッセンスを伝えることにより即戦力人材の育成を進めることができました。
さらに、当社がこれまで長年にわたり蓄積し整理してきたTableauの設計・開発・チューニング・運用面における課題解決についてのノウハウも活かし、ツールの知識だけではなく、実業務に即した実践的な育成・支援を行っています。
どのようなデータをどう蓄積していくべきか、 蓄積されたデータをどう活用するべきかなど、 課題に直面している企業はまだまだ多く存在します。
当社は、迅速で的確な意思決定を実現するデータドリブン経営の推進を支援し、お客様の事業最大化に貢献し続けます。
※1 CoE(Center of Excellence):優秀な人材やノウハウを集約し、組織横断的なプロジェクトを推進するための部門のこと。
執筆者
- 伊藤 大介
- デジタルソリューション事業部 ビッグデータ統括部 ビッグデータビジネス担当部長
- 2003年に大手通信会社のDWH構築に関わり、以来20年以上ビッグデータの領域を渡り歩く。システム構築から保守運用までビッグデータの酸いも甘いも知り尽くす。